病院生活でも嬉しかったこと・後悔したこと

職場が隣の病院なので、お見舞いにもチラホラ来てくれるのはとても嬉しかったです。

職場の上司は隠すのが難しい大人な本を買ってくるし、食事制限を知らない同級生はお見舞いと言ったら食べ物という一切罪悪感のない美味しそうなものを買ってきてくれたり。笑

他にも、休みだからと言って、昼前から夜の面会時間までずっと一緒に話し相手してくれる同い年もいました。食事が出ない自分の前でも、もちろん友人たちはお腹が空くわけで…。途中でお昼を買ってきていましたが、目の前で食べれない自分に気を遣い、後ろ向きで食べようとしてくれたり、素敵な友人にも恵まれました。

個人的に嬉しかった差し入れは、意外かもしれませんが「雑誌」です。

携帯で色々検索もできますが、携帯は自分の頭にあるワードから調べることしかできないです。例えば、好きな食べ物を調べるにしても、頭に浮かぶものしか調べられないのです。ただ、雑誌は頭に浮かばないものまで記載されてあります。もちろん分野もたくさんありますから、もし差し入れに雑誌を採用する人がいましたら、大枠の趣味だったり、好きなものは知っておくと良いです。

さて・・・。

そんな周りの人たちにたくさん支えて頂いたのにも関わらず、入院を終えて4年が経過しようとしている今でも後悔している事があります。

当人はその出来事を忘れている様なことを言ってくれますが、完全に友人に八つ当たりしました。ただ、「大丈夫か?」って聞いてくれたのに、強めに「大丈夫な訳ないだろう」と・・・。自分に余裕がない状態だと優しくなれないですね。友人が帰ってから、ずっと反省して、「嫌われたらどうしよう」とか「何であんなこと言ったんだろう」と反省ばかりしていました。

でも、友人は気にも止めていない様に変わらず接してくれています。余裕のある今だからこそそんな素敵な友人に恵まれたことに感謝しています。これからゆっくり恩返ししていきたいとも思います。

そんなこんなで何とか不安定な状態から脱する事ができ、職場に復帰する事が出来たわけですが、この病気は完治するものではありません。増悪と寛解を繰り返す病気と言われています。

発症する原因は未だ明確とはなっていない様ですが、一般的にはストレスや食生活の変化によるものなんだそうです。

潰瘍性大腸炎は人口10万人あたり100人発症しており、割合としては1000人に1人に発症している現状です。年々数字も増えてきている病気ですが、現状は特効薬も出てはいない為、難病として指定されています。

病変としては様々なタイプがあり、1.大腸全体に炎症が生じる 2.左側の大腸に炎症が生じる 3.直腸に炎症が生じる など様々。その中でも、自分は比較的症状が少ない直腸タイプなので、他の潰瘍性大腸炎の方々と比較すると症状は軽く済んでいる様です。

正直、入院中はネガティブなことばかり考えていましたし、あの頃に戻ったとしても、やっぱりネガティブな考えになっていたと思います。ただ、入院生活を乗り越えた今となって思うことは、自分よりも大変な思いをしている人もたくさんいるということです。

外に出ている人は健康的な人にしかみえません。稀に杖をついている方、麻痺があって少し変わった歩き方や動きをしている方も見かけますが、基本的には、通勤・通学したり、遊びに行ったり、デートしたり、不自由な生活を送っていない様に見えます。でも、満足しているか聞いてみると、それぞれ悩みがあるものです。

今つらいと思っていることがある人は、是非病院に足を運んでみて欲しいです。

つらい状態から乗り越えようと努力している人がいます。

つらい状態を見守ることしかできない家族がいます。

もちろん元気な人もいますが、思い出してみてください。元気そうに振る舞っている人って、過去に何か大きな問題を抱えたりしている人いませんでしたか。

そんなことを思い出しながら、文章におこしていますが、次回はそんなことも踏まえ、「病気を通して学んだこと」について記載しようと思います。

今日も読んでくださってありがとうございました。

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