自分の経験の中で一番の出来事であったであろう、潰瘍性大腸炎の経験をお伝えします。
潰瘍性大腸炎なんて聞いたこともない人もいると思いますが、胃潰瘍は耳にしたことがあるのではないでしょうか。あれは胃酸の分泌が多くなったり、胃を保護している粘膜を消化してしまうことで穴が空いたり、ただれてしまう病気です。極端な話、その大腸バージョンと考えてください。しかし、大腸には酸はなく、機能としては水と電解質が吸収される場所です。何で潰瘍となってしまうかと言うと、自己免疫(体の中の菌と戦う細胞)が誤って、正常な大腸を攻撃してしまうことで、起こるそうです。主な症状は腹痛と下痢(血便)です。
初めて体調の変化に気付いたのは、就職して2年目(当時22歳)になったばかりの5月。トイレで血便を確認。その時はストレスで生じることもあるとネットで見ていたので気にもしていませんでしたが、1週間続いたことに不安を感じて受診したところ、潰瘍性大腸炎の診断を受けました。難病ということで衝撃を受けましたが、その時は少し血が混ざっているくらいの症状だったので、あまり深く考えないことにしました。
状態が悪化したのが、それから2ヶ月が過ぎた7月のこと。38°台の熱を出してしまいました。夏に熱を出すのは珍しい方ですが、次の日からとにかくトイレが近い。多い時は15分に1回ペースでトイレに行っていました。
もちろん仕事しているので、職場まで電車通勤する訳ですが、職場までおおよそ1時間程度かかる訳です。最寄りの駅に着くまでコンビニ2件ハシゴしてトイレを借りたり、電車から降りて駅のトイレに駆け込んだりもありました。
あまりにも仕事に影響が出てしまうので、すぐ病院へ受診すると、早急に入院してくださいと…。
幸いにも病院勤務なので、職場もすぐに理解してくださり、次の日から1ヶ月目安で入院することになったのですが、そこからがキツイ生活でした・・・。